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顎関節症 について

顎関節症とは?

顎関節症(がくかんせつしょう)とは、「口を開けると痛む(開口時痛)」「口が開かない(開口障害)」「顎で音がする(関節雑音)」といった症状が現れる、顎の不調のことを指します。これらの症状は、顎の関節を構成する骨や筋肉(咬筋:こうきん・側頭筋など)、関節円板、靭帯などに異常が生じることで引き起こされます。

顎関節症は、タイプ別に以下の5つに分類されます。

Ⅰ型:筋肉の異常
Ⅱ型:関節靭帯の異常
Ⅲ型:関節円板の異常
Ⅳ型:骨の異常
Ⅴ型:どれにも当てはまらないもの

タイプによって治療方法が異なります。

顎関節症の治療のゴールは、「痛みがなくなること」と「十分に口が開くこと」です。かつては「関節雑音」に対して手術が行われることもありましたが、現在では「関節雑音」だけの症状の場合、特別な処置は必要ないとされています。

顎関節症の根本原因は?

顎関節症の原因として、現在世界的に認められている考え方に「多因子病因説」というものがあります。これは、関節や筋肉に負担をかけるさまざまな要因が重なり、その人の持つ耐久力を超えたときに症状が現れるという考え方です。

原因となる可能性のある要因には、以下のようなものがあります。

・身体的要因

顎関節や顎の筋肉の構造的な弱さ、不良な噛み合わせ、歯列接触癖(TCH)、片側での噛み癖、硬いものを噛む習慣(硬固物の咀嚼、ガムを長時間噛むなど)、歯ぎしり

・生活習慣による要因

頬杖をつく、受話器を肩にはさむ、長時間のスマートフォン操作、下顎を前に突き出す癖、爪や筆記具を噛む、うつ伏せで読書をする、高すぎる枕や硬い枕の使用、うつ伏せ寝、手枕や腕枕

・外的要因

打撲、転倒、交通事故による衝撃、コンタクトスポーツ(ラグビー、ボクシングなど)、球技スポーツ(野球、バスケットボールなど)、ウィンタースポーツ(スキー、スノーボードなど)、スキューバダイビング

・職業、精神的要因

精密作業やコンピューター作業、重量物の運搬、緊張が続く仕事環境、人間関係による精神的ストレス

・その他の要因

楽器演奏(吹奏楽器)、歌唱(声楽、カラオケ)、演劇などの発声練習

このように、顎関節症の原因は日常生活に多く潜んでいます。知らないうちに負担をかけていることもあるため、日頃の生活習慣を見直すことが大切です。

こんなお悩みはありませんか?

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咬合不全
普段ご飯を食べるときや会話の際にかみ合わせが悪いこと

頭痛やむくみ
こめかみ辺りからくる頭痛や耳の前辺りからくる頭痛、顎や目の周りがむくみやすい

顎関節動作時の痛み
ご飯を食べる時や、あくびなど顎を動かした時の痛み

顎関節でのキャビテーション
顎を動かすと音が鳴る(ポキっとなる場合や骨と骨などがこすれ合う場合)

顎関節の動作不良
顎が開かない、まっすぐ開かない、動かしづらい(先天的な骨の形成に問題がある場合や筋肉などの緊張により動かしづらい状態になっている場合)

顎関節症に対する当院の考え

知っておくべきこと

顎関節症は若年層にも発症する可能性があり、日常生活で「気にはなるけれど放っておいてしまう」「接骨院に通いづらい」などと感じ、先延ばしにしがちな疾患です。

放っておくことで、現在の症状が悪化したり、別の症状が現れる可能性があります。症状が強くなる前に、早期発見と早期施術を行うことで、生活の質を向上させることができます。

慢性化してしまった場合でも、施術にかかる期間は長くなりますが、患者様一人ひとりに合わせた施術で症状の軽減や緩和が期待できますので、ぜひ一度ご相談ください。

顎関節症はなぜ起こるのか?

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顎関節症には先の説明にもあったように、様々な要因や因子が複雑に絡み合い、症状が表れる場合があります。近年では、IT化が進む中でスマホの使用が原因となることや、デスクワークの増加と共にこの疾患が比例して増えている傾向があります。

この疾患は、日常生活での何気ない習慣や癖によって引き起こされることがあります。例えば、片側で咀嚼する、頬杖をついて何かを見る、うつ伏せや横向きで寝ること、ストレートネックなど、首に負担がかかる習慣や顎関節に負担をかける習慣がある方は特に注意が必要です。また、若年層では部活動での吹奏楽器の演奏など、意外な部分も影響することがあります。

顎関節症を放っておくとどうなるのか?

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顎関節症は、何気ない習慣が原因で発症することがあります。例えば、食いしばりやスマホの操作による頸部への負担などで、徐々に「顎が疲れやすい」「顎の違和感」「顎を動かすと音が鳴る」など、普段は放置しがちな症状が表れることがあります。しかし、それらの症状が悪化すると、頭痛やかみ合わせの不調、顎を動かす際の痛みなどに進行し、生活の質が低下する原因となることがあります。

原因の多くは習慣や癖に起因しています。そのため、いくつもの要因の中からそれらを特定し、改善することが重要です。しかし、癖を改善しなければならいとなると、さらに改善が困難になります。そのため、症状が悪化する前に軽減または予防を行うことで、日常生活をより快適に過ごすことができます。

顎関節症に効果的な当院の施術メニューは?

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当院では顎関節症にお勧めのメニューをご提供しています。以下の施術がございます。

1. 頭蓋骨矯正
頭蓋骨のわずかな歪みやずれを正しい位置に戻す施術です。

2. 極上ドライヘッド
頭皮の遊びやむくみ、顔のむくみや目の疲れを軽減する施術です。

3. 上半身ストレッチ
上半身の筋肉を伸ばし、柔軟性を向上させる施術です。

4. 猫背矯正
猫背に対する筋肉の矯正で筋肉の緊張を取り、頚部の骨のアーチにアプローチすることで、猫背を根本的に軽減していきます。

5. 鍼施術
指や手での施術よりもピンポイントで正確に筋肉にアプローチすることで、筋肉の緊張や血流改善、そして疼痛緩和などの複数の効果が期待できます。

6. 全身矯正
全身の骨にアプローチし、骨の歪みや捻じれを矯正します。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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お勧めのメニューの中でも、極上ドライヘッドでは顔に直接アプローチし、頚部や顔のむくみを直接取り除くことができます。また、副交感神経に整える効果もあるため、筋肉の緊張を一気に軽減する効果が期待できます。さらに、鍼施術をプラスすることで、より大きな効果が得られることが期待できます。

また、全身矯正や猫背矯正は、体の骨や筋肉にアプローチする施術で、骨格の歪みに対して非常に効果が期待できます。特に、ストレートネックなど、骨や筋肉に起因する悪い姿勢には最適な施術となっています。

顎関節症を軽減するために必要な施術頻度は?

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顎関節症を軽減するためには、症状を自覚し始めてから時間が経過している方が多いため、軽減までに要する時間がかかることが多いです。そのため、筋肉の緊張度や神経の乱れ具合によって多少の誤差はありますが、最低でも週2回以上は施術を受けていただき、3~5ヶ月ほどで回復が期待できると考えられます。

また、骨格から来ている顎関節症の場合は、骨格の矯正に加えて、筋肉や神経系の要因が複雑に絡み合ってくるため、施術期間も長くなる可能性があります。週2回以上の施術はもちろん、状態の回復のためには6ヶ月~1年ほどの期間が必要で、場合によってはさらに長くかかることもあります。

実際に施術を始めても、現在出ている症状の大きさによっては、効果の実感が低い場合があります。また、施術期間が長くなると、小さい症状が出始めても我慢しがちになることもあります。そのため、「早期発見」「早期施術」を心がけて、お気軽にご相談ください。