肘の痛み
タオルを絞ると痛む
他にもドアノブをひねる、ペットボトルのキャップを開けるなどの主に手首を使う動作で肘の外側に疼痛が生じる。
重い物を持つと痛む
肘を曲げた状態でものを持つまたは、握ることで痛みが生じる。
ボールを投げると痛む
ボールを投げるときや投げた後に肘に痛みが走る。また、肘の曲げ伸ばしがやりづらくなる。
頬杖をつくと痛む
スマホやパソコンなどを使用する際に机などに長時間の間肘をつきっぱなしにしている。
手をついてから肘が痛む
転んだ時や躓いたときなどにとっさに手をついてから肘が痛む。肘周辺には目立った外傷はないことが多い。
肘の痛みに関する当院の考え
軽度であれば安静にしていれば症状が落ち着くケースもあるが、原因が、骨由来なのか、関節由来なのか、筋肉ゆらいなのかをしっかりと見極め説明と必要であれば症状にあった検査をして納得をしていただいた上で施術をさせていただく。
特に上腕骨の外側上顆炎は通称テニス肘と呼ばれているが、近年では実際にテニスを現在進行形でやっている方よりも日常的な家事の繰り返しや、大工や料理人といった手首をよく使われる方々にも見られやすい症状なので症状がなぜ起こるのかというメカニズムと「テニス肘」と呼ばれる所以を説明する。
最近は、自分の症状をスマホ等で調べてから来院される方も少なくないと聞くので患者様の意見もくみ取りつつ説明をしていく。
肘の痛みを放っておくとどうなるのか
軽度であれば安静にしていれば症状が落ち着くケースもあるが、日常的生活でも肘関節は多用するので、何もせずに安静にしておくのは難しいと考える。とくに最近ではデスクワークやスマホの長時間使用などといった毎日の長時間に及ぶ肘を曲げた状態も肘にとっては負荷となりうる。
また痛みを庇うような代償動作が出ていれば手首や肩に負担がかかることや体全体でみれば姿勢の歪みが出やすくなることも考えられる。
そして、肘の曲げ伸ばしが困難になることもあるので筋の硬直や関節の動きが悪くなることや肘以外の部位への影響が回復するまでの期間を延ばすケースも考えられる。
肘の痛みの解消方法
・症状を自覚しはじめたころ(いわゆる急性期)には保冷剤や氷水といったものでのアイシングが効果的である。
しかし、1~2か月以上たってしまったものにはアイシングではなく温めることが効果的。
毎日温かいシャワーや湯舟のつかり優しくマッサージをして筋を緩めてあげると良い。
・また慢性化してしまったものにはこれ以上悪化を防ぐための予防として手首の筋トレを勧める。
やり方は1kg 以下の軽めのダンベルを握り手首のみを上下に動かすと良い。
・こまめなストレッチで予防と痛みの軽減を図る。肘を伸ばした状態で手首を曲げ良く伸ばすと効果的である。
肘痛軽減のためにオススメする当院の施術メニューとは
おすすめとしては「部分鍼」で局所的な治療をおすすめする。
肘の痛みの症状の多くは日常的な動作やスポーツによる軽度な負荷の積み重ねにおる使いすぎによる不具合が主なので血行の向上による組織の修復や、自発痛や運動痛の緩和、動作時や運動時にスムーズな動きと痛みが気にならないまでの軽減を図る。
また、肘に明確な症状が出ていない状態(違和感がある状態)や最近、仕事や環境の変化や野球を始めたなどの習慣の変化で肘の負担が増えた方にも鍼灸は予防医学であるということを伝え早期からやっていくことが大切であるということも説明する。
その施術をうけるとどう楽になるのか
鍼は効果に即効性があるので早ければ施術直後から効果を実感していただくことができる。筋の過緊張がほどけ、筋自体が緩むため運動痛や自発痛が軽減することから肘を動かす際にスムーズに動かせることを感じていただくことができる。また回数を重ねていけば血行の向上や組織の修復が進んでいくことにより自発痛や運動痛を感じる頻度や、PS自体も小さくなる。そして次第に肘周辺の筋が緊張しづらくなったり、血行が悪くなることが少なくなるといった体質の変化も起こり肘の症状が出づらくなる。
軽減するための施術頻度は
施術開始一週間は週3~4回の来院を促す。理由としては、生活において肘を使うことは避けられないので負荷がかかりやすいので最初は、できるだけ来院していただき肘の組織の修復と症状の軽減を目指す。その後は最低でも週1~2回は来院していただき経過を見させていただく。
また部活動や趣味等で野球などのスポーツをやっている方で、近々試合などがあり練習を休めないという方には毎日通院をしていただくよう促し、肘へのダメージをその日のうちに軽減し次の日に持ち越さないようにする。試合等が終わったら週1~2回の通院で同様に経過を見させてただく。